プレゼンテーション上手で仕事が楽しくなる。話し方が武器になる――共鳴発声法によるプレゼンテーションのボイスアカデミー | |
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プレゼンテーション初級編はじめに第1部 デリバリー
第2部 コンテンツ
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プレゼン上手は抑揚(強弱、高低、速さ)がうまい●楽譜をイメージしてみようプレゼンテーション上手は、抑揚のコントロールに長けています。
こういった「話し方の基本」はよく言われますが、うまい人は「変化」をつけるのです。 ゆっくり話すだけでは、もたつく。かといって早口では聞き手がついてこない。 高めの声だけでは、テンションが高すぎて落ち着かない。かといってずっと低かったら場が暗い。 声量は大事ですが、ずっと声を張り上げられたら、耳をふさぎたくなる。 抑揚のある、変化のある話し方を工夫しましょう。 イメージは「楽譜」です。 楽譜には、話し方のデリバリーに関する大事な情報がしっかり書き込まれています。 速さ、高さ、音の伸ばし方、強弱の指示が楽譜のすべてといってもいいでしょう。 単調にならない、変化に富んだ、それでいてナチュラルな話し方を練習してみてください。 ●スピードは自覚しにくい話し方の中でも、「話すスピード」は自分でコントロールしにくい要素の代表です。 高速道路から一般道路に降りた直後、気づくとスピードオーバーしていた経験はありませんか。 なければ幸いですが、私は何度もあります。 高速道路に馴れたスピード感覚が戻らず、時速80kmや90kmを速く感じないせいです。 つまり、そのときの意識状態によって、同じスピードを速く感じたり遅く感じたりするので、「このくらいが適切」と感じるスピードが安定しないのです。 話すスピードも同様で、気分が高ぶったり焦ったりしているときは早口になるし、リラックスしているときは遅めになる。 しかもその変化に本人は気づきません。 「わたし早口なんです」とこぼすくせに、スピードが一向に改善しないのは、そのせいです。 ●録音すれば客観的に聞けるでは、どうしたら自分の話すスピードを自覚できるでしょうか。 一人でもできるお奨めのトレーニングが「録音」です。 プレゼンテーションを録音──または動画撮影──して、しばらく時間をおいてから聞いてみてください。 時間をおくと、意識状態の違う自分の話し方を聞くことになるので、あたかも他人の話を客観的に聞いているような聞き方ができます。 ほら、「ずいぶん急いで話している」「もっと落ち着けばいいのに」などと発見があったでしょう。 気づいたポイントを意識して、直しながら録音を繰り返すと、話すスピードが適切になってくるだけでなく、話している最中にスピードを客観視する感覚が身につきます。 ちょうど、高速道路を降りた直後でも、「すごく遅いように感じるけれど、自分の感覚が変わっているから、これでちょうどいい」と、別の自分が判断できるような具合です。 ●ゆっくりしゃべれたら中級者話すスピードが遅くてトラブルになるケースは稀です。 たいていは早口になって「伝わらない」「慌ただしい」「感じがよくない」になる。 だから、「速くしゃべる練習」は要りません。いつも言い間違える──俗に“噛む”──言葉やフレーズは、何度も練習したほうがいい。 でもそれは、「速くしゃべる」ための練習ではありません。 むしろ、「ゆっくりしゃべる」練習をお薦めします。 慌てず騒がず、自分の意識状態に左右されず、ゆったりと話せたら、それだけで「話し方の中級者」といえるでしょう(さすがに上級者は言い過ぎですが)。 逆に、何かの加減でつい意図せず早口になってしまううちは、まだまだトレーニングが足りません。 |
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